【徹底比較】高専+専攻科 vs 国立大学 vs 私立文系 vs 私立理系|4年間の学費を全部数字で出してみた

高専受験

「高専から専攻科に進むと、大学に行くより安いらしい」——よく聞く話ですが、実際にいくら違うのか?

本記事では、高専4-5年+専攻科2年国立大学4年私立文系4年私立理系4年の4ルートを、すべて数字ベースで比較します。

1. 高専4-5年+専攻科2年の学費

高専は5年制。4年生・5年生の2年間と、その後の専攻科2年間を合わせた計4年間で、大学4年間と同等の「学士」が取得できます。(ただし、希望者全員が専攻科に進めるわけではなく、学校ごとの選考基準があります。)

内訳

項目 金額
高専4-5年 授業料
(16万×年2回×2年)
640,000円
専攻科 入学金 84,600円
専攻科 授業料
(23.4万×年2回×2年)
469,200円
合計 1,193,800円

→ 約119万円

2. 国立大学4年の学費

国立大学は全国一律で授業料が決まっています(標準額)。

内訳

項目 金額
入学金 282,000円
授業料(年額) 535,800円
初年度合計 817,800円
4年間の授業料 2,143,200円
入学金+4年間授業料 2,425,200円

→ 約243万円


3. 私立文系4年の学費

私立文系は大学・学部によって幅がありますが、平均的な金額で計算します。

内訳

項目 金額
初年度
(入学金+授業料+施設費)
1,200,000円
2〜4年目 授業料
(97万×3年)
2,910,000円
合計 4,110,000円

→ 約411万円

受験料も忘れずに

私立大学の受験料は1校あたり約35,000円。一般的には3〜6校受験するケースが多く、

  • 3校受験:105,000円
  • 5校受験:175,000円
  • 6校受験:210,000円

これに共通テスト利用方式(1出願約18,000円)を加えると、受験料だけで15〜25万円になることも珍しくありません。

4. 私立理系4年の学費

文科省・令和5年度調査による私立大学理系の平均額。

項目 金額
入学金 234,756円
授業料(年額) 1,162,738円
施設設備費(年額) 132,956円
初年度合計 1,530,451円
4年間合計 約5,420,000円

→ 約542万円
実験設備や研究費がかかる分、私立文系よりさらに約130万円高い水準です。

5. 4ルートを比較

内訳

ルート 4年間の学費目安
高専4・5年+専攻科2年 約119万円
国立大学4年 約243万円
私立文系4年 約411万円
私立理系4年 約542万円

総額比較表

ルート 総額 高専比
高専+専攻科 約119万円 100%
国立大学 約243万円 約2.0倍
私立文系 約411万円 約3.4倍
私立理系 約542万円 約4.5倍

実験設備や研究費がかかる分、私立文系よりさらに約130万円高い水準です。

差額のインパクト

  • 国立大学 − 高専+専攻科 = 約123万円
  • 私立文系 − 高専+専攻科 = 約292万円
  • 私立理系 − 高専+専攻科 = 約423万円
  • 私立理系 − 国立大学 = 約300万円
  • 私立理系 − 私立文系 = 約131万円

高専+専攻科ルートは、私立理系のわずか22%私立文系の29%国立大学の約半額で学士号を取得できる計算になります。



6. 数字以外の比較ポイント

学費だけで進路は決まりませんが、参考までに他の要素も整理しておきます。

受験負担

ルート 受験費用
高専→専攻科 約2万円
(内部進学)
国立大学 約3万円
(共通テスト+二次)
私立(文系/理系) 10〜25万円
(3〜6校)

国立大学私立大学併願や、私立の滑り止めに入学金を収めるなど、いろいろなケースが考えられますが
ここは単純に計算しています

取得できる学位

4ルートすべて「学士」が取得可能。専攻科修了者は大学評価・学位授与機構の審査を経て学士号が授与されます。

就職・進学

高専+専攻科は理工系の専門性が高く、就職率は例年ほぼ100%。大学院進学も可能で、東大・京大などの旧帝大院に進む人もいます。


7. まとめ

4ルートを4年間の学費で並べると、以下のような結果になりました。

  • 高専4-5年+専攻科:約119万円
  • 国立大学4年:約243万円(高専の約2.0倍)
  • 私立文系4年:約411万円(高専の約3.4倍)
  • 私立理系4年:約542万円(高専の約4.5倍)

学費面では高専+専攻科ルートが圧倒的に有利です。特に理系志望なら、私立理系との差は約423万円。理工系志向のお子さんがいるご家庭は、選択肢のひとつとして検討する価値があると言えるでしょう。

ただし、文系志望の場合や、大学のキャンパスライフ・幅広い学問領域を重視する場合は、別の物差しでの判断も必要です。

学費という一つのデータが、進路選択の参考になれば幸いです。


※本記事の金額は2024〜2025年度の標準的な数値、および文科省・令和5年度調査に基づいています。実際の金額は学校・年度により異なりますので、最新情報は各校公式サイトをご確認ください。

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